2010年12月10日金曜日

South Korea

South Koreaでは日本のアニメや漫画、音楽、ドラマなどが、若者を中心に高い人気を獲得しています。彼らは日本で人気の音楽やドラマをほぼリアルタイムで楽しみ、インターネット上ではファン同士で好きなアニメを議論したり、情報交換などを活発に行います。しかしSouth Koreaの学校では愛国心を育てるため、反日教育が盛んに行われていて、若者は自分が好きな日本の文化と、学校の授業内容やそれを教える教師との間で、大きなジレンマを抱えてしまうようです。
South Koreaのある学生は最近、インターネット上に学校の休み時間中に起きたというエピソードを紹介しました。日本の音楽が原因で先生とケンカになったという話ですが、これについて多くの共感する書き込みが集まりました。
アバさん(学生、South Korea人男性)
「今日学校で、社会の先生と口喧嘩をしました。原因は日本の音楽です。休み時間中、私は音楽を聞いていました。先生が近づいて来て『何を聞いているんだ?ちょっと聞かせろ』というので、MP3を渡しました。『中国の歌か?』と言うので、私が日本の歌ですと答えると『なんでチョッパリ(「日本人」を表す侮蔑表現)の歌なんか聞くんだ』と言ってきました。
先生だから事を大きくしたくなかったのですが、私はその言葉にとても怒りを感じ『今何て言ったのか、なんでそんなことを言うのか』と言い返しました。
すると『先生に向かって口答えするのか』と言い、South Korea人なのにSouth Koreaの歌を聴かず、日本の歌を聴く野郎はチョッパリだ、と言うではありませんか。私は日本の歌が好きだから日本の歌を聴いているのに…、それに学生に向かって野郎とか、先生は生徒をなんだと思っているのでしょう?私が『この野郎とか、悪口をやめてください』と言うと、手を振り上げて殴る動作をしながら『このチョッパリが先生に対する態度か?』などと言い、その後も口喧嘩は続きました。
このような出来事について、みなさんはどう思いますか?私は日本の文化が好きです。もちろんSouth Korea人にとって強制併合は辛い記憶です。でも今の若者は、強制併合を体験していないのに、両親や先生から洗脳的な反日教育を受けて育っている状態です。先生のように日本をすべて否定する人は多く、けれども私はそのような考えに納得がいきません。戦争で日本に負けたのなら、なぜ負けたのかを考えるべきで、悪口を言ったり文化を否定すべきではありません」。
回答者:「先生はそういった人が多いようで、私も同じような経験をしています。でも、中には『ワンピース』が好きという先生もいたりして、理解のある人もきっといますよ」。
回答者:「日本の文化をすべて否定しようとする固定観念を持った人は本当に嫌い。恐らく、年配の先生に多いのではないでしょうか。そのような感情は日本人の反韓感情につながり、結局は両国の対立に発展します。日本では韓国のガールズグループが活躍し、活発な文化交流が行われていますが、固定観念はそのような交流を止めてしまいます。日本もSouth Koreaも、相手国に対する固定観念が無くなってくれたらいいですね」。
回答者:「やっぱり発展のためには、お互いに理解し大切にするという態度が必要です。年老いて固定観念だらけの先生とは距離を置き、日韓がお互いに交流し合う方向に進むことが重要だと思います」。

学校で受ける反日教育と、自分の好きな日本文化の間で揺れ動く若者たち。日本の文化に興味を持ち楽しんでいる裏には、こんな複雑な思い抱えているようです。